可愛さ余って憎さ百倍?
浸透愛〜しんとうあい4〜
「‥‥‥ひ‥‥‥い‥‥‥い‥‥‥」 どうしようかねぇ。 可愛くて淫乱なイルカを見下ろしながら、カカシは迷っていた。 ついでに、困っていた。 イルカは可愛い。 可愛いイルカ。 そんなことは分かっていた。 けれど、違うのだ。 いまの、イルカは、違う。 「‥‥‥いや‥‥‥ああ‥‥‥」 大きく膨れ上がった白い胸を自分でいじりながら、色の薄い可愛い性器をふるふる震えさせながら、悶えるイルカは、可愛いけれど‥‥‥。 可愛さが違った。 もしもこれがいつものイルカだったら、カカシは、可愛い可愛いとどろどろに甘やかして優しく優しく抱いただろう。 怖い怖いと泣いたら、甘く優しく宥めてやっただろう。 けれど、いまのイルカは駄目だった。 可愛いけれど、駄目だった。 「そんなに乳が気持ちいいんだ?ここ、もう、真っ赤じゃない。本当に、淫乱だねぇ。こんなにやらしい体、本当の女の子でもなかなか居ないんじゃない?」 ひどいことを言っている自覚はあった。 そもそも胸をいじらなければ駄目だと強制したのはカカシだ。 性交渉をまともにしたことがないだろうイルカを追い詰めることなど容易いことで、快楽に落として言うことを聞かせるのも簡単なことだった。 ましてや、可愛い性器の根本を縛られていじられていては、逆らえるわけがない。イルカは、カカシが言うままに、自分の乳を揉み、可愛い頂きをつまみ上げ、気持ち良いと、言わなければならないようにされていた。 ぷるぷると震える可愛い性器からは、とろとろと、蜜がこぼれている。 早く早くと急かすように。 可哀想だった。 本当に。 けれど、駄目だった。 女の胸と男の証をいじられて快楽に震えるイルカは、可愛いけれど、いや、可愛いからこそ、もっと、もっと、鳴かせてやりたくなる。 そういう風情があった。 嗜虐芯を煽るなにかが。 いや、あるいは、ただ単に、それは、可愛さ余って憎さ百倍という、じつにくだらない気持ちから湧くものかもしれなかった。 イルカは可愛い。 可愛いイルカ。 けれど、その胸は、裏切りの証だ。 あんなにあんなに可愛がってやったのに。 たかが乳ごときに、ふらふらした証なのだ。 --------どうしてくれようか。 イルカを鳴かすだけ鳴かして快楽に落としながら、カカシは、まだ、一度も自分は達していない。たりたりとこぼれた蜜で淫らに濡れているイルカの後ろの口に射れたいとは思っている。だが、射れた途端に、どう暴走するか、カカシ自身ですら分からないのだ。 イルカは可愛い。 可愛いイルカ。 たとえ、他に目を向けても、それに変わりはない。 だから、決して、壊したいわけではないのだから、暴走は避けたい。 けれど、壊してやろうか、とも、思う。 閉じ込めて縛り付けて尻を振るだけの淫らなイキモノに変えてやろうかと。 それとも、女にしてやろうか。 乳だけなんてケチくさいことを言わずに、本物の女に。 そうすれば、女に目を向けても無駄になる。 それに‥‥‥。 イルカの後ろも前もお初を奪うのは、楽しそうだ。 いや、それとも、いっそ、もっと、淫らで哀れな体に作り替えてやろうか。 他の誰にも見せられない恥ずかしい体にしてやろうか。 男であり女でありけれど男ではなく女でもない、異形の体に。 「‥‥‥いいねぇ」 それは、素晴らしく良い考えのように思われた。 そんな体になったら、羞恥心の強いイルカは、人前に出ることさえ嫌がるようになるに違いない。外に出ることを望むこともしないだろう。 そして、その淫らに美味しい体は、カカシだけの為だけに開かれるのだ。 「‥‥‥ん、ん、かかし‥‥‥せんせえ‥‥‥」 迷い惑うカカシの前で、泣き濡れた黒い眼差しが、助けを乞う。 「‥‥‥も‥‥‥ゆるして‥‥‥」 どうしてやろうか。 カカシは迷う。 迷いながら、豊満な二つの胸を、掴んで、揉み上げる。 掌から溢れる肉は柔らかくてたぶん気持ち良いのだろう。 けれど、カカシにとっては、それは、決して、気持ちよいものではない。 その柔らかさを感じる度に、潰してやりたくなる。 「‥‥‥い‥‥‥た‥‥‥いたい‥‥‥いた‥‥‥」 可愛いイルカの鳴き声が聞こえる。 可哀想に。 心の底からそう思うのに、もっと、泣かせたくなる。 けれど、やはり、可哀想だった。 それに、そう、一度は。 一度だけは、赦してやるべきだろう。 --------きちんと躾ておかなかった自分にも責任がある。 イルカ可愛さに甘やかして待っていてやったのが悪かったのだから。 だから、今回だけは。 見逃してやっても良い気もする。 ただし、きっちりと、仕置きはするが。 「‥‥‥んっ‥‥‥いや‥‥‥いや‥‥‥いたい‥‥‥」 弱々しい声で鳴くイルカを見下ろして、その頬に流れる涙を舐め取って、カカシは、甘い声で囁いた。 「‥‥‥今回だけは、赦してあげるよ、イルカ。俺が、心のひろーい恋人で良かったねぇ」 ようやく赦して貰える喜びからか、イルカは目を見開く。 見開いた目の端から、涙が、また、こぼれた。 「‥‥‥好き。大好き。愛してる。だからね‥‥‥もう、余所の乳なんかに目を向けないでね。お願いだから‥‥‥」 酷いことをさせないで、と、願いながら、カカシはイルカの涙を舐め取った。そして、ぬるぬるに濡れた可愛い後ろの口で、傷心を宥めて貰う為に、準備を開始した。 「‥‥‥え?‥‥‥や‥‥‥やあっっ!」 つぷりと入り込んだ人差し指を締め付ける強さに、カカシはにたりと嗤った。 ここに射れたら、きっと、すぐにイってしまうほどに気持ち良いだろう。 --------ああ、早く、ぐちゃぐちゃにしてやりたいねぇ。 「‥‥‥か‥‥‥かかし‥‥‥さ‥‥‥まって‥‥‥」 「うん、大丈夫。うーんと、優しく慣らしてから、射れるからね。頭がおかしくなるぐらい気持ちよくさせてあげる」 初めての経験に怯えてぴるぴる震えているイルカの背中を優しく撫でて、カカシは、寝台の横に手を伸ばした。 そして、後遺症一切無し、最高に気持ちよくなれる効能付きの潤滑液がたっぷりと入った小瓶を、サイドテーブルから取り出した。 もちろん、それを調合したのはカカシ本人である。 可愛いイルカに使うのに。 見知らぬ誰かに頼む馬鹿なことはしない。 「ふふ、楽しみだねぇ」 これからの悦楽を想像して、カカシは、ぶるりと背筋を震わせた。そして、蜂蜜のようにとろとろで精液のように白い特製潤滑液を惜しげなく、たっぷりと、イルカの後ろの口に、注ぎ込んだ。
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