木の葉が誇る上忍、はたけカカシは‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しんとうあい2〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 木の葉が誇る上忍、はたけカカシは、うみのイルカを愛していた。

 でろでろのめろめろに舐めて囲って閉じ込めていろいろ教えてあげたいなぁ、と、夢見るほどに、溺愛していた。そして、そう思っても、泣かせるのは可哀想だなぁ、と、我慢できてしまうほどに大切に思っていた。

 はっきり言って、そんなに真剣に誰かを好きになるのも執着するのも初めてで、カカシ本人も、どうしたら良いのか分からないぐらい、めろめろだった。

 だから、一人でも大丈夫だもん、と、突っぱねるけれど淋しがりの可愛い人の側になるべく居るようにしていたし、変な虫が付いて困らないようにきっちり牽制も留めも刺して置いた。けれど、心配は尽きない。あまりに可愛いので、誰かが浚ったり、悪さを企てやしないかと、カカシは、いつだって、はらはらしている。

 だから本当は一人置いて任務に行くのは嫌だった。

 背負って連れて行ってしまいたい。

 けれど、外に連れ出して、厄介な連中に気に入られるのはもっと困るので、我慢我慢我慢して、任務に出掛けていた。

 勿論、早く帰って安心させてあげたいから、いつだって、帰還予定日より早く帰れるように、さくさく暗殺していた。

 それに、まあ、里に居る限りは大丈夫だと思っていた。

 なにしろ、イルカは、可愛い。

 見た目もぐりぐりしたいぐらい可愛いけど、中身は、もっと、可愛い。

 その可愛さは、特に、火影たちに有効で、ご意見番たちだって、めろめろだ。可愛い可愛い、と、こっそりひっそりと溺愛されている。

 その可愛さは、三代目に特に有効だったが、五代目だって例外じゃない。

『いいかい。あんな可愛いイキモノ苛めたら、あたしが許さないからね!』

 びしり、と、言い渡した五代目を思い出して、カカシはひそりと嗤う。

 そんな当たり前のこと。

 言われなくたって分かってる。

 それに、いまは居ない三代目とも約束したのだ。

『あれはな、なりはでかいが、中はまだまだ子供じゃ。育つまで、待ってやるのが、本当の愛情というものじゃ』

 分かるな、と、言われて、カカシは、勿論、と、頷いた。

 青い実を食い荒らすほど、カカシは馬鹿じゃない。

 子供に手出しするほど外道じゃない。

 それに、ゆっくりと熟すのを待つのは、心地よかった。

 大切な大切な心の支えを喪って泣く子供をあやし、寂しいと泣いているくせに強がる子供を抱き締めて、ゆっくりじっくりと依存させるのは、背筋がぞくぞくするほどに気持ちよかった。

 染み込んでいく。

 徐々に染み込んでいく。

 堅い堅い青い実に、自分という存在が、徐々に浸透していくのを、カカシは、知っていた。そして、その堅い実は頑なで、一度取り入れたら、もう、二度と、裏切らないことも。

 そして、もっと良いことを、カカシは知っている。

 イルカの一番深い深い場所には、まだ、誰も入っていないことを。

 壊れるのを恐れるイルカが、そこを必死に守っていることを。

 けれど、もう、少し。

 あと少し。

 あと少しで、そこに手が届く。

 そうしたら、イルカは、熟すだろう。

 カカシの為に、あの、青く、堅い、頑なな実は。

 熟れるのだ。

--------ああ、楽しみだねぇ。

 そんなことをつらつら思いながら、カカシは、飛ぶように走っていた。

 里に帰る為に。

 さくさく任務を終わらせて。

 可愛い頑な実を抱き締める為に。

 なのに。

 カカシは聞いてしまった。

「‥‥‥おい、なんか、イルカの様子、おかしくないか」

「‥‥‥五代目‥‥‥見てるな」

 その言葉を聞いた途端、カカシは、すばやく気配を断った。

 そして、可愛い可愛い可愛いイルカが、うっとりとしている姿を見てしまった。

「‥‥‥イルカも男ってことか」

「‥‥‥いや、イルカは男だろう。どこからどう見ても」

「‥‥‥でもなあ、やばくないか」

「‥‥‥単なる憧れだろ。つか、誰でも、あの谷間には、やられるだろ」

「‥‥‥まあなぁ。近くて見るとくらくらくるもんなぁ」

「‥‥‥ま、でも、憧れだろ」

「‥‥‥そうだろうけど‥‥‥それで、あの人、済ませてくれると思うか?」

「‥‥‥」

「‥‥‥」

 うっとりとしているイルカを遠巻きに囁くイルカの同僚たちの呟きに、カカシは、ぐさぐさと刺されまくった。そして、心中で、叫んだ。

 勿論。

 答えは。

 否。

 そんなこと赦せるわけがない。

 絶対に。

 なにがあっても。

 決して。

 赦さない。

 あれは。

 俺の。

 実。

 俺だけの。

 頑なな。

 実。

 だから、だから、だから‥‥‥。

 だから。

 だから?

「‥‥‥な、なんなんですか、これはーっっっっっっっっ!」

 カカシは、耳元で響く絶叫で、はっと我に返った。

 そして、自分が、非常に、美味しい場面に居ることを知った。

 どうしてそうなったのか。

 カカシは良く思い出せない。

--------うーん?

 可愛い可愛いイルカを思い浮かべながら任務を遂行し、可愛い可愛いイルカの元に帰る為に走っていた所までは、かなり鮮明に覚えている。

 だが‥‥‥。

--------‥‥‥変な術でも食らったかねぇ?

 うーん、と、ちょっと唸りつつ、カカシは、じたばた暴れるカワイコちゃんを見下ろす。あわあわばたばたじたじたして、非常に、可愛い。

 涙目なのも、とても、良い感じだ。

 しかし、なぜ、生乳。

 しかも、どうして、イルカの生胸が、それはそれは立派に膨れているのか。

「‥‥‥立派な生乳だねぇ」

 思わず、掴んで、揉むと、むにむにして気持ちいい。

 力を込めると、形が変わって、楽しい。

 けど、カカシは別に胸にこだわりはない。

 どちらかというと、いつものイルカの平らな胸の方が好きだ。

 平らな胸を仕込んで可愛くするのが楽しみなのだ。

 可愛い乳首を、淫乱な色と形にするのも楽しみにしている。

「やっ、やっ、なにするんですかっっ!変態っっっ!」

 うえーっっっ、と、泣き出したイルカの頭をなでなでしつつ、カカシは、考えて、考えて、考えて、考えて、やっと、思い出した。

 あまりの衝撃に消してしまっていた記憶を取り戻した。

「‥‥‥乳」

「は?」

「ほら、乳、揉みなさい」

「はあ?」

「俺は、平らな胸の方がいいんですけどね、これぐらいの妥協はしてあげます。乳好きなのは、仕方ないですからね」

「な‥‥‥な‥‥‥」

「さて、と。お仕置きしましょうか。まったく、困った人ですね。俺に、こんなことさせるなんて‥‥‥ひどい人だ」

「‥‥‥ちょ‥‥‥な‥‥‥」

 あわあわするイルカの頬は赤かった。

 可愛かった。

--------けれど、まだ、熟れ掛けの色だ。

 本当はもうちょっと熟すまで待っているつもりだったけど。

 まあ、いいか、と、カカシは、諦めた。

 だって、待っていたら、誰かにもがれてしまうかもしれない。

 ならば、手の内で、熟してあげよう。

「‥‥‥うーんと、可愛がってあげるからね」

 あわあわ暴れるイルカの乳を揉みながら、カカシは、とりあえず、今日は、乳責めに重点を置こうと決めた。余所の乳になんか目が向かないぐらいに可愛がっていじってあげよう、と。       

 

 

 

 

 

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