獣の恋-3

 

 

 

 

 

 

 密閉された薄暗い空間で、カカシは、延々と腰を振っていた。幾度吐き出したのか、カカシは、もう、覚えていない。

 よくもまあこれだけ出るもんだ、と、途中で思いはしたが、止められなかった。

 途中で気を失ったらしい可愛い人は、ぐったりと全身を投げ出している。最後の一滴まで絞り出した可愛いピンクのモノも、くったりとしている。いくらいじっても、それは、もう、立ち上がらない。力無くうなだれたままだった。

 これ以上、触るのは、苦しいだけだろう、とは、分かる。

 だが、カカシは、ついつい、その、可愛いモノをいじってしまう。つん、と、突き出している乳首も、腫れていると分かっているのに、いじってしまう。

 反応があまり無いのが寂しかったが、そこをいじってやると、可愛い人が、時折、ぴくぴく震えるのが可愛くてやめられない。

「‥‥‥っっっ!」

 むちむちした尻を揉みながら、カカシは、また、達した。

 けれど、中には出さずに、寸前で取り出して、ぐったりとしている可愛い人の全身に、掛けてやった。体の前面に、白濁した精液を浴びせられて、可愛い人はますます可愛くなった。

 もっと犯してやりたかった。

 けれど、さすがに、そろそろ駄目だと分かっていた。

 これ以上は、壊してしまう、と。

 中忍である可愛い人と、上忍でさらには暗部上がりの自分とでは、根本的な体の造り方がまったく違う。それを考慮に入れず、好き放題して、遊郭の女や、格下の忍を、抱き殺した奴が居るのをカカシは知っている。そんな愚かな奴と同じことは絶対にできない。

 遊郭の女や格下の忍に代わりはいても、可愛い人には代わりは居ないのだから。

 可愛い人は、この世にただ一人。

 大切に壊さないように扱わなくてはならない。

 けれど、それでも、最高に気持ちの良い体を知ってしまっては、手放すのが、名残惜しくて、カカシは、可愛い人の全身を、舐めるように視姦した。

 可愛い目が目隠しで隠され、可愛い口が猿轡で隠されているのは残念だったが、カカシのモノをたらふく飲み込んで、たりたりと溢れさせている後ろの口のいやらしさは、格別だった。勿論、自分が吐き出したモノでべたべたに汚している下腹部も、いやらしい。

 その上に、カカシが吐き出したモノが、重ねられている様も最高だった。

 なによりも、途中でゆるめたとはいえ、馴らしやすく犯しやすい格好をさせたまま縛られているのが、良かった。全身をぐったりさせながらも、可愛い人は、両足を大きく広げて、なにもかもをさらけ出して、カカシを十二分に楽しませてくれていた。

 縛られた腕もいい。

 窮屈そうで、これからが、楽しみだった。

 きっと、その窮屈さを、少しずつ外してやる時、可愛い人は、うんと、喜ぶだろう。

 その時の顔を思い浮かべれば、可哀想だから早く解いてやりたい、と、思う気持ちを抑えることができた。

「‥‥‥かわいいな、ほんとうに」

 むちむちとした尻を、カカシは、名残惜しげに揉んだ。

 途端、あまりにも長い間、カカシのモノを射れられて、口を開いてしまった後ろの口から、たりたりと、カカシの注ぎ込んだモノが、かなりの量、尻を伝って伝い落ちた。それは先ほどから、少しずつ伝い落ちていたモノと混ざり合い、イルカの尻の下に、卑猥な水たまりを作った。

 まるで、赤子が、お漏らしをしているような光景だった。

「‥‥‥おむつでも当ててあげようかな」

 カカシは楽しげに笑いながら、尻をさらに揉む。

 むちむちしていて気持ちよくて、やめられなかった。

 それに、中のモノは、本当は出したくないが、掻き出さなくてはならない。

 可愛い人が、体調を崩してしまうのは、嫌なので、仕方のないことだった。

 しかし‥‥‥。

「‥‥‥‥‥‥」

 改めて見下ろす可愛い人は、べたべただった。

 濡れていない場所など、どこにもなかった。

 暖かい濡れタオルで拭いても、無駄のように思われた。

 カカシは、少し、迷った。

 だが、仕方ないと諦めて、意識を失っている可愛い人を縛り付けているモノを、手早く取り除いた。目隠しを取り、猿轡を外し、腕の縄を外し、足の縄を外す。

 窮屈なモノを取り外された可愛い人は、ぐったりとしている。

 目を覚ます気配は、欠片も無かった。

 そのことにほっと安堵して、カカシは、縛られた痕が、くっきりと付いている、両腕と両足を、ゆっくりと、痕を確かめるように、舐めた。

 縛るモノを別のモノにしようかと思いながらも。

 窮屈なモノを取り外されても、残るモノが、なぜか、嬉しくて。

 赤くなった箇所を、丹念に、執拗に、舐める。

 そして、気が済むまで舐めてから、力の抜けきった可愛い人を抱え上げて、風呂場に向かう。

--------ぺたり。

 その時、可愛い人の腕が、カカシの背中に回った。

 いや、力は抜けきっていたので、当たったと言うべきだろうか。

 けれど、可愛い人が、自ら、手を回したようで、楽しい。

(‥‥‥最初は)

 だから、カカシは、決めた。

 一番最初に、腕の縄を外してあげよう、と。

 ただ、その前に、その腕を使って、目隠しなどを取ることのないように教えてあげなくてはいけないが。

 

 

 

 

 

     ※

 

 

 

 

 

--------ぐちゅ。

--------ぐち。

--------ぐち。

 暖かい浴室で、カカシは、ぐったりとしている可愛い人の尻の合間に、指を突っ込んだ。 そして、後ろの口を、指で開けて、温いお湯を、中に、注ぎ込む。

--------びくっっっ。

 可愛い人は、びくびくと震えた。

 だが、起きる気配はないことに安心して、カカシはさらに、中を抉る。

 奥の奥まで注ぎ込んだモノを、掻き出すために。

--------びく。

--------びくびく。

 ぐちぐちという音と共に、可愛い人は、びくびく震える。

 陸の上に打ち上げられた魚のように。

 そういえば、この人の名は、海の生き物の名前だったな、と、カカシはなんとなく思う。 海のない木の葉の里で、どうして、海の生き物の名前を冠しているのか、少し、不思議だった。だが、とても、合っている名前だと思った。

 それは、水のない場所に、不意に、沸き出でるような。

 ありえない場所に、光が差し込むような。

 そんな、不思議で暖かい感じがする名前だ。

「‥‥‥イルカせんせい、イルカせんせい、可愛い、俺の、イルカ」

 せんせいと呼びかけて、カカシは、はたりと気が付く。

 もう、先生じゃない。

 先生には戻らない。

 ならば、せんせいと付けるのはおかしい、と。

 イルカは、もう、カカシのモノだ。

 誰も邪魔する者は居ない。

 誰も取り戻しには来ない。

 里が、それを認めたのだから、里が、ひっくり返るようなことがなければ、大丈夫だった。 まあ、唯一、懸念があるとすれば、金色の子供のことだ。

 あの子は、いつか、里の頂点に立つだろう。

 その時、可愛い人がどうなったのかを知れば、取り戻そうとするかもしれない。

 けれど、まあ、それまでには随分と時間がある。

 なんとでもできる話だ。

 そもそも、そんなに時間が経っていたら、可愛い人は、もう、カカシからは片時も離れられないようになっているだろう。隠すのもごまかすのもいいが、その事実を思い知らせてやるのも楽しいかもしれない。

 これは、もう、俺のモノ。

 おまえの、イルカ先生は、もう、どこにも居ないのだと。

「‥‥‥イルカ、イルカ、イルカ、俺の可愛いイルカ」

 いつかの楽しいことを想像していたら、また、犯したくなった。

 綺麗に洗うために突っ込んだ指が、気持ちよい熱を伝えるのが、良くなかったかもしれない。イルカの中は、気持ちよすぎるのだ。

 どうしようか、と、カカシは、しばし迷った。

 だが、迷ったのは、ほんの僅かな間だけだった。

--------ぐちゅ。

--------びくんっっ。

「‥‥‥イルカ、イルカ、ごめんね。早く、終わらせるから」

 もう一度だけ、と、囁いて、カカシは、イルカの中に、立ち上がったモノを、再び、射れた。そして、折角綺麗にしたイルカの中を、また、かき回した。

 イルカの中は、少し、軋んだ。

 中に入れて馴染ませておいたモノが、ほとんど流されてしまっていたからだろう。

 だが、それも、また、良かった。

 むちむちとした尻を掴んで、揉みながら、カカシは、腰を振った。

 ぐったりとしているイルカの体を、たやすく自在に動かしながら、好きな角度で、激しく揺さぶって、気持ちよく、達した。

 だが、今回も、中に吐き出すことはしなかった。

 また、腹に掛けて、もっと匂いを付けてやろう、と、カカシは思った。

 けれど、折角だから、と、目隠しも猿轡もしていないイルカの顔に、掛けることにした。

--------びちゃっ。

 頬にカカシの吐き出したモノを掛けられて、イルカは、少し、みじろいだ。

 だが、やはり、起きる気配はない。

 そのことに、ほっと息を吐き出して、カカシは、シャワーの水加減を強くして、温度も上げた。そして、熱く勢いの良いシャワーを、イルカと一緒に、頭から被って、さまざまな体液を、洗い流した。

 そして、カカシは、イルカの体を抱え上げて、暖かな湯船に浸かってから、イルカの強ばった筋肉を、優しく揉みながら、ほぐしてやった。

 ある一定の姿勢のまま固定されれば、血液の流れが悪くなるのは当然のことで、マッサージをしてやるのは、縛ったカカシの責任でもあった。   

 気持ちよいのか、イルカの顔が、ほわりと緩む。

 その顔を楽しみながら、カカシは、イルカの体を、十二分に温めて解してやった。

 当然、浴室から出た後も、風邪をひかないように、すぐに着替えさせて、髪を乾かしてやった。そして、最後に、水を飲ませて、同時に、カカシ特製の兵糧丸も飲ませた。猿轡を外すまでは、なにも食べずに済むように。

--------こくり。

 口移しで水と兵糧丸を飲ませて、イルカがちゃんと飲み込むのを確認して、カカシは、満足そうに笑った。そして、ごく当たり前のこととして、新しい目隠しと猿轡をさせて、イルカの手足を、また、縄で、縛り上げた。

「‥‥‥ん、可愛い」

 けれど、前回と少し違うモノがあった。

 イルカは、前回のように、足を大きく開ける格好で固定されるのではなくて、手足の動きは制限されているが、ある程度自由が利くようにされていた。

 そして、イルカの胸は、カカシが、閨で囁いた通り、イルカの胸の頂きを、いやらしい形にしてしまうため、細い柔らかな紐で、きゅっと縛り上げられていた。

「‥‥‥早く、可愛い形になるといいね。そうしたら、うんといっぱい、可愛がってあげる。それとも、ご褒美に、綺麗な石の付いたピアスでも付けてあげようかな」

 どうしようかな、と、歌うように囁きながら、カカシは、再び窮屈な格好をさせられたイルカを抱えた。

「‥‥‥とりあえず、おやすみ。明日、起きたら、もっとうんと気持ちよいことしようね」

 そして、シーツを替えた寝台の上に、転がって、暖かな布団にイルカと一緒にくるまって、とてもとても幸せそうに囁いて、目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

BACK  →NEXT  →NOVELMENU

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地図

menuに戻る。