‥‥‥‥‥‥‥finish -4

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

end

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

彼が、

ソレを、

見つけたのは、

必然という名の、

運命。

 

 

 

 闇の中で、

ソレは、

あまりに、

小さな、

一点の

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ソレは、

花開くことを、

忘れてしまった、

固い、

硬い、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蕾。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(大丈夫)

 

 

彼は、慈しみを込めて、囁く。

 

 

(さあ、目を覚まして)

 

 

だが、恐れを知る蕾は、

なかなか咲こうとしない。

外を知っているから。

 その冷たさを、恐ろしさを、切なさを、

あまりに知りすぎているから。

 

 

(大丈夫)

 

 

彼は、幾度も囁いて、

 

 

(大丈夫、僕たちが側に居るから)

 

 

待ち続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

ようやく、

真白の華が咲き始めるのを、

 彼は、

闇の中から見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて、

訪れる、

嵐の存在を感じながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幾ばくかの寂しさと、

大切な二人への祝福を胸に刻みながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、華守人は、深い眠りに堕ちる。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、華が、呼ぶ、日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

2003.5.22

nanatuki

thanks

×

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

end

to be continued

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥lastkissmenu    back   next