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 掴んだ華奢な腕から伝わったのは、

異國の情景。

 

 

 必要とする情報を語ったのは、

柔らかな衣服を身に纏った女たち。

 

 

 そして、ナルは、

麒麟がなんであるかを正確に知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 麒麟とは、王を選ぶためだけに存在する生き物。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 王が居なければ、生きることさえできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その亡骸さえ、

王の罪を贖(あがな)うために差し出される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 KINGDAM

琥珀の章3 

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