‥‥‥‥‥‥‥kingdam-second-0

 

 

 

 

 

‥‥‥‥イ‥‥‥。

 

 

 

 

‥‥‥‥‥朝よ‥‥‥‥‥‥。

 

 

 

 

 目覚めを促す優しい声が、聞こえる。

 暖かな布団の中で、

その声をいつまでも聞いていたいと願う。

 ああ、でも、それは望んでも叶わない夢だ。

 

 私の名を知る者は、

もう誰一人としていないのだから。

 懐かしい人が名付けてくれた名は、

私が受け取ってはならぬものだから。

 

 

 

 私は、麒麟。

 私に、名はない。

 ただ、國と王のものであるという証があるだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 KINGDAM

琥珀の章2 

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