確認作業

 

 

 

 

 

 ある日、突然、可愛い、と、思った。

 一緒に酒を飲んでいた、男、うみのイルカが、可愛い、と。

 ありえない、と、カカシは速攻で否定した。教え子繋がりで知り合った中忍で教師な男は、善良な良い人間だが、可愛いくも、美しくもない。それは、間違いない。なのに、カカシは、否定したばかりなのに、改めてまじまじとイルカを見つめて、また、可愛い、と、思った。

 赤ら顔で、笑うその顔が、可愛い、と。

 さらには、焼き鳥をたらふく食べててらてら光るその唇を、舐めたい、とも。

 カカシはまた否定するような愚は犯さなかった。

 ただ否定するだけでは意味がない。

 可愛くないはずなのに、可愛いと思うのなら、自分にとっては、可愛いのだろう、と、諦めた。そして、どこまで可愛いのか確かめなくてはならない、と、さくさくと道筋を決めて、一服、盛った。確かめるには、イルカの意識は邪魔なので、可哀想だとは思ったが、容赦はしなかった。

「おかみさーん、お勘定ー」

「あいよー」

 ざわざわとざわめく居酒屋の一角、赤ら顔で突っ伏した男の異変に気が付く者は誰も居なかった。そして、カカシは、手際よく、邪魔されることなく、疑われることもなく、イルカを自宅に連れ込むことに成功した。

 

 

 どこまで可愛いのかを確かめる為に、まずは、カカシは、イルカを裸に剥いてみた。そして、その裸を、じっくりと眺めて見た。

 つい先程まで酒を飲んでいたイルカは、顔だけではなく、全身が赤かった。そして、体中に、傷跡があった。背中の傷が一番大きいが、他にも、いろいろとあった。その傷を見ると、暢気な顔してるけど、やっぱり忍なんだなあ、と、いうことが良く分かった。

「あ、綺麗な色。バージンかな」

 くったりと力の抜けたイルカの足を掴んで、カカシは、イルカの後ろの口をまじまじと見つめた。そこは、慎ましく閉じていた。そして、カカシがイルカの身体を動かす度に、ぶらぶら揺れるモノは、色が薄かった。いかにも全然使ってません、という感じで、可愛くて、小さかった。

「‥‥‥かわいーなー」

 小さくて可愛いモノを掴んで、カカシはぼそりと呟いた。

 そして、驚いた。自分で自分の言った言葉に驚いていた。

 カカシは、いま、可愛い、と、心底から思った。

 そう、絶対に、可愛いはずのない、イルカのモノを。

 いや、可愛いのだ。可愛くないかもしれないが、カカシにとっては、可愛いのだ。たぶん、凄く、可愛いのだ。

「‥‥‥‥‥‥」

 微妙にショックを受けつつ、カカシは、イルカの可愛いモノを掴んだ。むにむにむにむに、と、揉んだ。

「‥‥‥ん‥‥‥ん‥‥‥」

 刺激されて、イルカが、荒い息を吐き出した。だが、目が覚めることはない。そんな生半可な薬ではないので、当然だった。けれど、なんとなくそれが、カカシは、残念だった。

 確かめる為には、イルカの意識は邪魔だった。

 どこまで可愛いか、つまりは、犯したいほど可愛いのか知りたかっただけなので、口説くつもりも付き合うつもりも無かったので、眠らせたのだが、物足りなかった。

 イルカの裸を眺めている内に、カカシは段々と昂奮していた。カカシのモノは準備オッケーだった。むしろ、いままで感じたことがないほど、漲っていた。なのに、肝心のイルカは眠っている。たっぷりと鳴かせてやれば楽しかっただろうに、と、カカシは心底勿体なく思った。

(きっと、泣いたら、もっと、可愛い)

 泣き喚くイルカの顔を想像して、カカシは、腰を爛れさせた。

(苛めたら、きっと、もっと、可愛い)

「‥‥‥ん‥‥‥ん‥‥‥」

 可愛いイルカのモノは、カカシに刺激されて、しっかりと立ち上がった。

 そして、ローションをたっぷりとまぶしたカカシの人差し指は、呆気なく、イルカの内側に入り込むことができた。

「‥‥‥ん‥‥‥ん‥‥‥」

「‥‥‥可愛いなぁ」

 先走りを零しながら、むずかるイルカを眺めつつ、カカシは、たっぷりと時間を掛けて、イルカの内側を広げた。一本から二本、二本から三本、指が増えるごとに、イルカは、息を荒くした。

「‥‥‥ん‥‥‥あっ‥‥‥」

 そして、内側のわずかなしこりをカカシの指が撫でると、イルカは、全身をびくびくと震わせた。まるで、陸に打ち上げられた魚のように。

「‥‥‥ん‥‥‥あ‥‥‥あ‥‥‥」

 跳ねる身体を押さえつけ、さらに、良いところを擦ってやりながら、カカシは、考えていた。一番効果的で、一番可愛い顔をさせる方法を。

 このまま犯すことは容易い。

 犯すだけ犯して気が済んだら、何事もなかったことにしてしまうことも、容易い。最初は、そのつもりだった。

 けれど、いまは、もう、カカシは知っている。

 分かってしまった。確認してしまった。

 イルカは、可愛い。

 とてもとても、可愛い、と。

 ほんの少しつまみ食いをして逃がすことなど考えられないほど可愛い、と。

 ならば、とことんまで可愛がってやらなくてはならない。

 その為にも、一番効果的で、一番可愛い顔をさせる方法を、選ばなくてはならなかった。

 このまま意識のない身体を犯して慣らして、目が覚めた時に、すでに犯したのだと慣らされたのだと教えながら可愛く鳴かせるか。

 射れずに慣らすだけ慣らして、目が覚めた途端、快楽に落として縋らせて、可愛く鳴かせて、犯すか。

 どっちかを選ばなくてはならなかった。

 だが、どっちも魅力的で、どっちも可愛いと思うので、カカシは、しばらく、迷った。だが、すぐに、心を決めた。そして、決めた途端、

「‥‥‥ん‥‥‥ん‥‥‥」

 力の抜けたイルカの身体を俯せにさせて、腰を持ち上げて、足を閉じさせた。

 そしてむちむちとした太股の合間に、立ち上がって、早く射れさせろ、と、激しく訴えている自分のモノを挟み込んだ。

「‥‥‥ん‥‥‥あ‥‥‥」

 むっちりとした太股とじょりじょりとした下生えの感触を楽しみながら、カカシは、イルカの太股を使って、疑似セックスを楽しんだ。勿論、咲き始めた後ろの口の表面を擦ってやることも忘れない。

「‥‥‥あ‥‥‥あ‥‥‥」

「‥‥‥あー、可愛くて、気持ちいー」

 意識がないまま快楽を染み込まされて喘ぐイルカの口に、カカシは指を突っ込んだ。そして、熱くて柔らかいイルカの口内を弄りながら、その時を、想った。

 きっと、イルカは、驚く。

 驚いて、戸惑って、泣いて、逃げようと足掻くだろう。

 そして、掴まって、怯えて、可愛い可愛い可愛い顔で、泣くだろう。

(‥‥‥ああ、すごく、酷いことしちゃいそうだよ)

 可愛ければ可愛いほど苛めたくなる自分の性癖を自覚しているカカシは、今後の自分の行動を、少しだけ不安に思いながらも、その時を待ち侘びて胸を弾ませながら、達した。

 そして、まだなにも知らずに眠り続けるイルカの腹と、立ち上がったモノと、後ろの口に、熱い欲望の証を、叩き付けた。 

 

    

   

 

 

 

 

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